上中中学校では令和6年度も引き続き探究学習に取り組んでいきます。今年度から1年生は「ふるさと探究」、2,3年生は個人探究の「My探究」に取り組みます。本校の目指す生徒像である「自律する生徒・協働する生徒・創造する生徒」の実現のために、一人一人が充実した探究活動にしていきます。
My探究の活動を深めていくために、午前中の時間を「My探デー」として現地調査やインタビュー調査などを行いました。
普段は体験できないことも時間をかけてじっくりと取り組むことができました。これから集まったデータや情報をどう処理して分析していくかが楽しみです。生徒たちは試行錯誤しながら、探究のサイクルを回しています。一人一人が自分の良さを存分に伸ばしていってほしいと思います。
学校祭も終わりいよいよMy探究が本格化していきます。生徒たちは夏休みに取り組んだ探究の成果や課題をグループで共有して
今後の計画について考えました。
探究担当からは、「My探究 自分らしく生きるためシート」を提示させていただきました。本校が目指す生徒像である「自律・協働・創造」の3つの観点を細分化たルーブリックを用いての自己評価をしていきます。この探究を通して、それぞれが伸ばしたい力を最大限伸ばすことで「社会の中で自分らしく生きるための資質・能力」を高めていって欲しいと思います。頑張れ上中生!!!
My探究において最も重要といえるのが「問い」の設定です。そこで、自らの問いを語ることで頭の中の情報を整理して、問いをより明確にするために問いを語り合おう会を行いました。
全学年をいくつかのグループに分けて、①自分の好きなもの、興味のあるもの②問いが生まれるまでのストーリーを中心に語り合いました。生徒からは、「ほかの人と話し合うことで、自分の好きについて改めて発見することができた。」という感想がありました。今後のMy探究がどう展開されるのか楽しみです!
My探究ワークショップを行いました。個人の探究テーマ設定までに、探究のサイクルを実際に回す練習をしてみることが目的です。
生徒たちは自分たちの興味のある分野に分かれて活動を行いました。「身近にあるもので災害グッズを作るには?」や「リラックス効果の高いスライムを作るには?」というテーマで各自が仮説を立てて取り組んでいきました。生徒たちは生き生きとした表情で楽しそうに取り組んでいました。
今年度も福井大学教職大学院の清川先生に教員向け研修会をしていただきました。
My探究を進めていくにあたって、教員から出た不安なことや疑問点などの意見を元に清川先生に講義をしていただきました。昨年度からの歩みを踏まえて、これからどのように私たちが生徒と関わっていくといいかがより明確になりました。
後半は探究担当者から今後のカリキュラムマネジメントについて相談させていただきました。私たち自身が試行錯誤しながら1年間のMy探究をともに伴走していきたいと思いました。
「探究テーマの設定」に向けて、2.3年生全員で学校生活について見つめ直す授業をしました。
上中中学校の「気に入っているところ」と「不満」を一人一人が考えて、お互いにシェアをしました。後半は、校則について話題を絞りながらワークを行っていきました。普段当たり前に生活している身近なところにもたくさん問いが隠れていることに気が付くことができました。
今後の探究で学校をテーマにした探究が見られるかもしれません。みんなでより良い学校にしていく意欲がわいた有意義な時間となりました!
「探究テーマの設定」に向けて、福井大学大学院教授 中森一郎先生(元若狭高校校長)に講演会をしていただきました。”「学びの羅針盤」を手にしよう”というテーマで学びました。
中森先生から生徒の皆さんに大切にしてほしいこととして、
1 ⾃分のことは⾃分で決める(⾃⼰選択・⾃⼰決定)
2 「好きなこと」「夢中になれること」を伸ばす(内発的動機)
3 いろんな⼈とつながり、互いを尊重して学び合う(多様性の尊重)
4 基礎的な学習と探究的な学習を往還(⾏き来)する
→学んだことを鵜呑みにせず
「なぜそうなのだろう」という疑問や
「もっと知りたい」という好奇⼼を⼤切にして⾃分から学んでいく
というメッセージをいただきました。生徒、教員ともに今後の学習へ生かしていきます。
今年度のMy探究の学習がスタートしました。第一回は2,3年生全員が体育館に集まり、本校教員によるガイダンスが行われました。まずは、「好き・興味」を探るということで「好き・興味」に関する20の質問に答えました。今後は「問いの生み出し方」を学びながら、「探究テーマの設定」を目指していきます。
生徒たちからは「去年は問いを見つけても、これって当たり前か。とか常識やんなと思って、行き詰ってしまったけれど、常識だと思い込んでいることを見直してけばいいんですね。」という声や「問いを自分でも見つけていけそう!」という声があがっていました。今後の歩みが楽しみなスタートになりました。
上中中学校では令和4年度から個人探究の時間『My探究』を始めました。手探りで始めた昨年度の取組の反省に立ち、今年度はさらなる充実を目指して歩みを進めています。このページに1年間の歩みを記していきます。
次年度のMy探究の充実を目指し、上中中学校では若狭地域にある3つの高等学校との連携を模索しています。3/13には、3つの高校から担当者に参加していただいて、『令和6年度探究学習における若狭地域3高等学校と上中中学校とのwin winの交流について、落としどころを見つける」ことを目的に会議を行いました。
会議では、それぞれの高校から魅力的なアイデアも提案され、次年度My探究の充実に向けて確かな手ごたえを感じました。
1年間の探究の締めくくりとして、探究発表会を行いました。前半は3年生のポスターセッションが行われ、1,2年生も3年生の個性的な探究に興味津々といった様子でした。
後半は、学年発表を通して選ばれた各学年・クラスの代表者によるプレゼンテーション発表がありました。発表者の中には2年間、3年間と同じテーマで探究を続けた成果を発表する生徒もおり、内容の深まりを感じました。
満足のいく、納得のいく探究学習をするためには、良い課題との出合いと探究の技術を向上させることが不可欠だと考えます。今回の探究発表会を通して、生徒たちは大いに学んでくれたものと期待しています。
毎年開催されている若狭高校探究発表会に本校2年生の3人が参加し、ポスター発表をさせていただきました。若狭高校からのご案内に対して2年生に声をかけたところ、3人の生徒が自ら名乗り出てくれました。
3人の研究テーマは、それぞれ『シャー芯の再活用法』、『貧しい国のために私たちができること』、『若狭町のごみを減らすには』です。
3人の生徒は、多くの聴衆を前に、堂々と自身の研究を紹介していました。参加しておられた大学の先生から『今後もぜひ続けるといいよ』といった応援のアドバイスを受ける生徒もいました。
2年生が龍谷大学瀬田キャンパスに出かけ、先端理工学部環境生体工学過程の横田岳人准教授から、SDGsの視点から『探究とはどんな学びか』についてお話をお聞きしました。
龍谷大訪問の前に生徒たちが佐川美術館を見学していたため、探究はまさに美術館での学びと同じで、『こうでなくてはならない』というものではないことを教えていただきました。
また、教えてもらうのではなく自分で納得するまで調べることが大切であること、当たり前で納得せず「なんで?」と問うことが大切であること、一番大切なのは知らないことを知る楽しさ・ワクワク感であることなども学びました。
お話の内容は生徒向けのものでしたが、我々教師にとって大きな学びとなる内容が入っており、次年度のMy探のサポートに生かせそうな気がしました。
美方高校の生徒さん30名余りが、本校1,2年生の生徒130人余りを対象に、My探究の相談会を実施してくれました。
現在1,2年生は1年間の探究のまとめを行っており、間もなく学年内での発表会を予定しています。今回の相談会では、主に発表の際のプレゼン資料作りや発表の仕方に関連したアドバイスをたくさんいただきました。
上中中の生徒4,5人に対して、高校生が1人ついてくれるというぜいたくな相談会で、頼もしいお兄さん・お姉さんから中学生は多くのことを学び取っていました。
1,2年生のMy探中間発表会を行いました。
中間発表会という位置づけ故に、発表者が聴衆に対して助言を求める場面があったり、聴衆から発表者に対して課題点の指摘や助言があったりと、有意義な時間となりました。
2年生からは、1年生に対して昨年度の自身の反省をもとにした助言もあり、My探の取組2年目ならではのうれしいやりとりもありました。
一方で、1、2年生の探究は調べてまとめて終わりといった、いわゆる「調べ学習」でとどまっている例も多く、テーマ設定の仕方が今後の大きな課題であることが再確認できました。
3学期には高校受験で忙しくなる3年生が、1年間のMy探の取組成果を報告する発表会を行いました。
彼らは、昨年度から1人1テーマで探究するMy探に取り組んできたわけですが、この発表会の報告を聞いて1年間の成長を感じることができました。具体的には、調査結果(事実)や数値データをもとに分析・考察を行うことで、これまで主観的な感想にとどまっていた探究・考察に客観性が生まれたり、周り(同級生や教員、地域の方々等)に支援を求めて探究を進めることができたり、平日休日を問わず学校の外で活動する生徒が増えたりといったうれしい成長が認められました。
一方で、教員側の課題として、テーマ設定の難しさ、探究のサイクルを回すためのサポートの重要性、生徒間での探究の質の格差等、次年度に向けて考えるべき内容も見えてきました。
かねてより『My探究』をサポートする教員の意見の中に「『My探究』の時間がパソコンとにらめっこする時間になっている」という指摘がありました。『自分の生き方を更新する』時間であるはずの『My探究』の時間が、パソコンとにらめっこして自身で完結するものであっては本末転倒です。
そこで、10/19を見学・取材の日と決め、見学や取材をしたい生徒はその日に校外へ出かけられるように段取りを組みました。また、取材・見学に行かない生徒は、異学年クロスセッションを開き、これまでの進捗状況や抱えている課題などを共有する時間を設けました。異学年クロスセッションでは、3年生がセッションをリードする姿も見られました。
本校では、すべての生徒が自身の興味・関心に基づいて人1テーマを設定し、それを1年かかけて探究していく『My探究』を行っています。探究開始から約半年が経過した今、教員たちはそのサポートをどうするのか、目指すべきゴールはどこなのか大いに悩んでいます。
そこで、福井大学『教員研修高度化事業』に参加し、校内研修に『研修コンシェルジュ』をお招きして、サポート研修会(お悩み相談会)を実施しました。
大学の先生、県教委の先生、実際に高校で探究をリードしている先生にコンシェルジュとしてご参加いただき、学校の中だけではできないまさに『高度な』研修となりました。
※4グループに分かれての議論の様子を記録としてまとめましたのでご覧ください。
4/26のMy探究ガイダンス(生徒向け)に引き続き、福井大学教職大学院の清川先生に教員向け研修会をしていただきました。
生徒の探究を教師としてどのようにサポートするかというテーマでレクチャーをお願いしましたが、具体的な支援策(いわゆるHow to)というよりはむしろ、なぜ今、探究的な学習が必要なのか、学校の存在意義な何かといった、ベースになる部分をわかりやすく伝えてくださいました。
本校の目指す生徒像を表すキーワードは、『自律・協働・創造』です。生徒にこうした力の伸長を求めると同時に、我々教職員も今回の研修会のような研鑽の機会を通じて、自らのあるいは教師集団としての『自律・協働・創造』の力を高めていきたいと思いました。
ゴールデンウィーク中に各自まとめたアイデア(疑問点や興味のある内容)を持ち寄り、『My探究』相談会を行いました。相談会には、担任だけでなく、校長・教頭・養護教諭を含めたほぼ全教職員が各クラスに入り、課題設定の相談役となりました。
今年度は、探究のゴールをSDGsの17のゴールのいずれかに関連付けることをミッションとして生徒に提示し、相談会でも自身のテーマがどのゴールに結びつくかについて、生徒に考えさせました。何気なく設定したテーマであっても、探究の道筋をイメージしていく中で、生徒も教師も、自ずと17のゴールのいずれかに関連づいてしまうことに気づかされました。
相談会では、教師との話し合いだけでなく、生徒同士の話し合いも行い、My探究の全体的な構想を『全体計画』としてワークシートにまとめました。
※ワークシートのフォーマットと、書き方の例を添付しましたのでご覧ください。
今年度のMy探究では、課題設定を大切にしようと教職員間で共通理解を図りました。昨年度の反省から、課題によってはインターネットで調べてすぐに答えが出て終わってしまったり、発展的な探究へとつながらなかったりするものがあったため、課題設定の大切さを重視する声が上がっていました。
問題はどのように生徒を支援するかです。本校の教職員組織は、若手・中堅・ベテランと年齢層は幅広く充実しています。一方で、探究や課題解決学習を指導・支援した経験は決して十分とはいえず、課題設定時にどのようなアドバイスをしたらよいのか、自信を持って生徒に応えられる教職員は限られていました。
そこで、課題設定時に生徒にどのような声掛けをすればよいのかをまとめた『サポートマニュアル』を作成し、教職員の支援の質の向上を図りました。
4/26のガイダンスを受け、今年のゴールデンウィークには、生徒たちに探究課題を模索するための宿題が出されました。ワークシートを添付しましたのでご覧ください。
探究課題探しの旅に出てくれることをひそかに期待していました。
今年度のMy探究は、全校集会でのガイダンスからスタートしました。初めに、担当教諭から上中中学校版『My探究』の説明を行いました。プレゼン資料を添付しましたのでご覧ください。
次に、スーパーバイザーとしてお招きした福井大学教職大学院の清川先生に60分間の講演(授業)をしていただきました。授業の前に、生徒たちにあらかじめ宿題が出されていました。それは、『世の中変わったなあ、すごい技術だなあ!』と思ったこと、『不思議だなあ、どうしてなんだろう?』と思ったことを、それぞれ1つずつ考えておくというものです。講演(授業)では、生徒たちの意見をもとに、探究学習の意義やテーマの見つけ方についてわかりやすく解説していただきました。途中、生徒同士(グループによっては教員も加わって)の意見交換の場もあり、探究をスタートするにあたっても貴重な動機付けの機会となりました。
※ご意見・ご要望は,『お問合せ』フォームからお願いします。
若狭町立 上中中学校
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